小学校のときハーモニカを習ったような記憶はあるが定かでない、それが何故かこの歳になって練習を始めた。
生涯学習センターでハーモニカ教室が始まり、その入門6回コースに参加したのである。 指定されるまま複音ハーモニカ21穴を購入し、
「吹いて・吸って」の基礎練習から始まる。
なんだか腹式呼吸をやってるみたいで、特に吹音、吸音だけの練習では肺活量不足を感ずるがこの歳なら仕方ないそうだ。
暫くするとハーモニカの構造と吹き吸いで音階を現わすことが分かってくる。 そして「ドレミファミレド・・・」のメロディにのせて吹き吸いしていると不思議なことに「かえるの合唱」を奏でていることに気づく。
「吹いて・吸って」の練習が進むにつれ、いろんな楽譜が出てくるようになるが、ハーモニカ特有の楽譜だから分かり易く、それによく知られたメロディーだから意外と吹けるものだ。 ただ、きれいな単音は出ない、ピアノでいえば鍵盤2つ3つを同時に押したような濁った音が突然出てしまう、偶然よくても次はダメ、何回やっても同じ、後は慣れるしかないという。 そんな繰り返しが続いて6回コースを終了、最後に「初心者にしては皆さん優秀だ」と、先生やサポーターから褒められて機嫌よく終わった。
家では、一度だけだが孫を前に座らせて「ふるさと」を披露、「お爺ちゃんすご〜い」の言葉に酔ってしまったが、
それ以来一度も聴いてくれない。
講習会が終わると当然のように同好会から誘いがかかる。 前に褒めてもらったこともあるし、その勢いで入会してしまった。
「鎌倉ハーモニーメイツ」という総勢21名の同好会で、そこへ新人12名(内、男は2名だけ)が加わったから指導者は大変。
合奏など出来るわけがない、結局は新人だけ集められて、「吹いて吸って」の基礎から再スタート。・・・
あれから3ヵ月、週1回の練習日には必ず出席し、懐かしい曲がたくさん吹けるようになった。
相変わらず濁った音が出てしまうのが、まぁよいことにしよう。 最近では、知床旅情、いつでも夢を、
希望のささやき、とんがり帽子、荒城の月、などを吹けるようになったがこれはメロディーをよく知っているからであり、
知らない曲は楽譜を見ても全く吹けない。
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[ 2008-08-20 ]