|
精霊宿るガジュマル・沖縄編 (沖縄で出会う神秘的な樹木〜西表島の板根)
沖縄を観光していると、いろんな場所でガジュマルの老木を目にするが、このように老大木になったガジュマルの特異な姿から、
木の精霊が宿るものとして香炉を置いて神木霊木にしたり、ときには木の精が住むものとして怖がられもしていたそうです。
国内外を問わず「聖木」として扱われることが多い神秘的な樹木である一方、枝からでた無数の気根を支柱にし、
巨木に生長するという独特の樹形と強健な性質を持つ木だそうです。
観察してみると、ガジュマルは確かに他の木を抱え込むように巻きつきながら成長している様子が分かります。
木の枝から褐色でごく細い根を出し地面に向かって垂れ下がり、やがて地面に達せれば幹と区別が付かないように成長していく。
成長した根は地面のアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力があるといわれ、
他の木に固く巻きついて成長していき、やがて土台となる相手の木は枯れていくため、ガジュマルはいわゆる「絞め殺しの木」の一種と言われています。
◆ 枝から出た無数の気根群が懸命に伸びようとしているガジュマル、枝から地面まで辿り着いた気根は徐々に太く成長していき、やがて支柱になって生きていくガジュマル、
電信柱にまでも巻きついて「絞め殺しの木」として成長していこうとするガジュマル、などなど夫々の環境に応じた成長を遂げながら懸命に生き様を感じさせてくれます。
そして、石垣島の宮良川のヒルギ林で見た絞め殺の光景、生きる力のすごさが強烈でした。
これらを纏めてみると改めて自然の脅威と偉大さを痛感し、「聖木」と言われる由縁が分かるような気がします。
その後、沖縄本島北部の大石林山にある「仙人ガジュマル」がテレビで紹介されました。
それまで大石林山といえばゴツゴツした巨岩、奇岩のイメージしか無かったのが、改めてガジュマルの生命力あふれる姿のすごさを感じました。
|
沖縄諸島で出会ったガジュマルたちの場所
ひめゆりの塔 |
ガンガラーの谷 |
おきなわワールド |
首里城 |
識名園 |
宮城島・伊計島 |
万座ビーチ |
ひんぷんガジュマル |
琉宮城蝶々園 |
ちゅら海水族館 |
備瀬崎・フクギ並木 |
おきなわ郷土村 |
熱帯ドリームセンター |
石垣島・宮良川 |
竹富島・西表島の板根 |
〜 ひめゆりの塔 〜 |
|
|
枝から垂れ下がる褐色の細い根の量が顕著 |
地面まで辿り着いた気根は太く成長し、やがて支柱になる |
〜 ガンガラーの谷・入口 〜 |
|
|
|
|
〜 おきなわワールド 〜 |
|
|
おきなわワールド入口駐車場脇 |
玉泉洞入口 |
|
|
王国村内 |
ここのガジュマルは枝から垂れ下がる細い根が少ない |
〜 首里城 〜 |
|
|
|
|
|
|
ガジュマルらしい成長振りと絞め殺しの様子 |
首里城公園のインフォメーションセンター前の広場 |
〜 識名園 〜 |
|
|
識名園に入って少し歩くといきなりこの光景が広がる |
|
〜 宮城島・果報バンタ 〜 |
|
|
石灰岩に巻きつくガジュマル、これも絞め殺しか |
2011年に発見、箱庭みたいに小さくて可愛らしい鍾乳洞 |
〜 伊計島・仲原(なかばる)遺跡 〜 |
|
|
ちょうどハブの季節、ハブに注意が多い場所のガジュマル |
縄文時代晩期〜弥生時代前期にかけての村落跡 |
〜 万座ビーチ (万座毛に隣接) 〜 |
|
|
成長した根は地面のアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力があるといわれる |
〜 ひんぷんガジュマル 〜 |
名護市にあるガジュマルの巨木、幸地川に架かるあなだ橋のたもとにあり、名護大通り(県道84号)に挟まれている。 |
|
|
東側にあるガジュマル:高さ19m、気根群の周囲長は10m、枝の広がる直径は30m、樹齢は240年以上 |
|
|
同じ木の枝から垂れ下がった褐色でごく細い気根群 |
成長した気根群は支柱になって本体を支える |
|
|
|
|
地面まで辿り着いた気根は徐々に太く成長していき、やがて支柱になる |
|
|
西側にあるガジュマルの木 |
|
〜 琉宮城蝶々園 〜 |
|
|
|
|
〜 ちゅら海水族館の前庭 〜 |
|
|
|
|
〜 熱帯ドリームセンター 〜 |
|
|
|
|
|
|
ガジュマルは「絞め殺しの木」の一種と言われる証 |
|
〜 おきなわ郷土村 〜 |
|
|
|
枝から出た無数の気根を支柱にし、巨木に生長した |
|
|
|
地面まで辿り着いた気根は地中から養分を摂って徐々に太く成長していき、やがて大樹を支えながら更に成長する |
〜 備瀬崎・フクギ並木 〜 |
|
|
一福茶屋のガイドさんに案内してもらいました |
|
|
ワルミへ自転車で行く途中、ここで見たガジュマルの木にも強烈な印象を持たされた。 (ワルミへ行くには、左上写真の左側の道を直進する。)
ガジュマルの木の枝から褐色で細い根を出し地面に向かって垂れ下がっているところまでは、まぁこんなもんかだが、 裏に廻ってみて驚いた。
何と、電信柱を抱え込むように巻きつきながら成長している様子が分かる。成長した根は地面のアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力があるといわれるから、何れこの電柱も壊すのか。
|
|
|
〜 大石林山のガジュマル 〜 |
|
|
樹冠の回りは日本一と言われる神木、御願ガジュマル |
樹齢200年と推定されるムカデガジュマル |
〜 石垣島・宮良川 〜 |
|
|
宮良川のヒルギ林のマングローブを見に行ったとき、駐車場にあった「絞め殺しの木」 |
〜 竹富島・西表島の板根 〜 |
|
|
竹富島「なごみの塔」のガジュマル |
西表島・仲間川のヒルギ群落マングローブ林の板根 |
〜 アンコールワットのガジュマルに埋まるタ・プローム遺跡 〜 |
|
|
|
ここまで成長するガジュマル (参考までにネットで調べて拾ってみました) |
|
|