- 緩効性:
- 一度与えると長時間穏やかに効き続けるタイプで元肥や置肥などであり、肥料の3要素を含んだ「化成肥料(※)」や有機質肥料と無機質肥料を配合した「配合飼料」、「液体肥料」などがある。
- 遅効性:
- 与えてから吸収されるまでに時間がかかり、その後ゆっくりと効果を持続する肥料であり、有機質肥料(※※)が遅効性の代表。
- 速効性:
- 与えると直ぐに効果が現れる肥料、3つのタイプがある。
※:肥料3要素のうち2つ以上の成分からなるものを化成肥料と呼び、販売されている化成肥料にはN:P:Kの配合比が表示され、家庭菜園ではNPKがほぼ同じ値のものを使うのが無難と思います。
※※:有機質肥料はそのままで効果を出すものではなく、バクテリアによって無機質に分解されてはじめて植物が吸収できる状態になるため、施してから効き目が現れるまでに時間がかかる訳です。
油粕は窒素分が多いので花や実のなる木には骨粉(リン酸が多く含まれる)と魚粉(リン酸・窒素・アミニ酸を含む)入りの固形油粕を使用するとよいそうです。
肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)
◆チッ素(N):葉肥
葉や茎を大きくしたり葉の色を濃くし、植物に必要なタンパク質や葉緑素を作る働きを助け、生育初期の生育期に必要な成分。
- 作用:
- 葉や茎や根の生育を促進します。
- 不足:
- 生育が悪くなる、緑色が薄くなり葉が薄黄色になる、古い物は落ちる、花数が少ない。
- 過剰:
- 葉が大きくなりすぎ、茎が伸びすぎ、色が濃い、花や実が付きにくい、生育は良いが軟弱で病害虫にかかりやすくなる。
◆リン酸(P):花肥、実肥
植物の細胞を構成する成分や貯蔵養分を作る、茎や根の先端部に多く含まれる。
- 作用:
- 根の伸長促進と開花・結実を促進する。
- 不足:
- 花の数が減り、開花や結実が遅れる、古い葉の縁が黒味がかったり紫色になる、葉肉が薄くなる、
根の伸長が悪くなる。
- 過剰:
- リン酸は他の二要素と違い多く吸収しても過剰障害が出にくいので、必要量より少し多めに与えるようにする。
◆カリ(K):根肥
根の発育を促進し、植物の生理作用を円滑に行う働きをして生長促進をする。 でんぷんを作り繊維を丈夫にし、花・果実・球根を太らせる。
- 作用:
- 根や茎を強くし、病気や寒さに対する抵抗力を付ける。
- 不足:
- 果実の味や外見が悪くなる、葉の縁が変色する、根の生育が悪く根腐れを起こし易い。
- 過剰:
- カルシウム、マグネシウムの吸収が悪くなる。
この3要素以外に、微量要素としてカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)、硫黄(S)などがあります。
これらは多くは必要ないですが不足すると葉が変色したり生育が悪くなることがあるそうです。
7.肥料の与え方
栄養無しでは育たないし、十分すぎると実が成らなくなるというから、程よい栄養の与え方が問題になりますが、
基本的には長期に亘って有機肥料を少量施すことだそうです。
肥料の三大要素はリン酸・カリ・チッ素ですが、鉢植え果樹栽培で特に果実にとって大切な肥料はリン酸です。
鉢植えの場合は土の量が限られているので遅効性や緩効性の肥料を使います。
この場合、即効性の強い化成肥料は量を間違えて施すと根を弱らせる原因になるので、
我が家では「油かすと骨粉を混ぜた肥料」や「完熟堆肥」、それらを原料とする「ぼかし肥料」などを主に使っています。
元肥は植え付け時の培養土に緩効性肥料が入っているので特に考慮せず、年に数回の追肥を以下のように行っています。
肥料を与える時期
- 芽出し肥:
- 春先に新しい芽が出る直前から少し芽が出た頃に緩効性肥料を与える。
- お礼肥 :
- 花の開花後や果実の収穫後にお礼の意味で果樹の回復を図るために与える。
- 寒肥 :
- 果樹の休眠期である冬から春先にかけて施す肥料で、これから迎える生長期に先立って長く続く肥料を与える。
・・・と言うものの、
我が家では次第に面倒になり、適度な肥料は与えながらも内容・量はかなりいい加減になってきました。
施肥で気をつけること
- 根や枝がのびない時期は肥料を与えない。
- 肥料が直接根に触れないようにしておく。
- 来年の花芽ができる7、8月は肥料を控える。
*** 準備中 ***
8.果樹の病害虫
これがなかなかの曲者、難儀しています。 特に梅に付くアブラムシ、みかんに付くカイガラムシ。
カイガラムシは木の種類によるのか、温州みかんと春香オレンジに付き易い。
あまり殺虫剤頼みも考えもの、常に監視しながら見つけたら根気よく駆除に努めるのみです。
相手が生存に必死なら、こちらは絶滅させるのに必死、根気比べの様相を呈しています。
9.剪定の仕方
以前は形ばかりに拘った剪定の仕方をしていたが、それが間違いであることに気が付いた。