カメラの基本となるレンズについて
デジカメで気にしたいのが光学ズームの倍率です。 しかし目的とする被写体によっては単焦点レンズの方が便利と云うこともあります。
単焦点は焦点距離が決まっているのでその距離より背後にはすべて焦点が合うことになる。
とても小型でピントを気にする必要もないのでスナップ写真には都合が良いかも知れません。
少し大きめになるが最近のデジカメでは光学3倍ズームが標準のようです。
しかしズーミング率だけで決められないことがあります。
ここでも焦点距離の問題があります。
カタログのレンズ項目の焦点距離に、35mm換算でXXmm〜YYmmと云う記載があります。
ここで、XXmmが小さいほど焦点距離が短い訳ですから、たとえば狭い部屋の中で大人数の集合写真が撮れるでしょうし、
YYmmが大きいほど望遠レンズと云うことになります。
3倍ズームのカメラならおよそ28mm〜90mm程度のレンズになり、広角からズーミングまでの撮影が可能になります。
しかし、もっと遠距離撮影を必要とする場合、たとえば8倍ズームのカメラになると40mm〜320mm程度になり、
これは立派な望遠レンズになりますが、反面、最小が40mmでは狭い部屋での集合写真用途には少々無理があります。
ここで35mm換算という言葉を使っていますが、これはCCDの場合は35mmフィルムと大きさが違うため、
写真の写る範囲(画角)を35mmフィルムに換算した焦点距離で表示しています。
つまり、35mmフィルムの場合に焦点距離が50mmのとき、自然に物を見るときの視野に最も近いといわれているため、
これに換算して分かりやすくしているのです。
もう一つカタログには撮影範囲の数値が併記されていますが、
その中で美しい花などを接写して撮る場合に必要なマクロモードというものがあります。
このような撮影をしたい方は確認しておきましょう。
たとえば被写体に10cmの距離まで近づいて名刺サイズをほぼ画面いっぱいに撮影できる場合もあります。
カタログにはレンズ構成が、たとえば7群10枚のように記載されています。
これは撮影した写真の色収差や周辺の光量差に影響するため、レンズの組み合わせで性能を上げていますが、
興味がなければ知る必要もないでしょう。
試しに使い古した不要なメガネがあったらそのレンズを外して2枚重ねでデジカメレンズの前において撮影したらどうなるでしょう。
これもデジカメのレンズ構成群の一部として何らかの機能をするでしょう。
広角レンズの代役になるかも知れません。
また、非球面レンズと云う言葉がでてきます。 普通のレンズの表面は形状が球面になっていますが、
非球面レンズは表面が球面でないレンズであり、これによってレンズ枚数を少なくすることができ高性能でコンパクト化することができるのです。
一つのレンズであれもこれもと云うわけにいかないため、カメラにこりはじめるとオプションのレンズが必要になる場合があります。
カメラのレンズの前に取りつけて、写る範囲を変えることができるコンバージョンレンズ (より広い範囲が写し込めるワイドコンバージョンレンズ、
遠くのものをより大きく写せるテレコンバージョンレンズ)や、小さなものを大きく写せるクローズアップレンズなどがあります。
更にもう一つ、デジタルズーミング何倍とも併記されていますが、画素数の少ないカメラでは使わない方が良いでしょう。
どうしても必要と云うなら、一度パソコンに取り込んでからソフトで拡大した方が綺麗に拡大できると思われます。
(利用するソフトにもよりますが、バイリニア法とかバイキュービック法といった拡大・縮小方法があります。)
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