前に戻る
楽譜の使い方について

■ ここで掲載する楽譜は限りなく存在するMIDI演奏ファイルを情報源として、複音ハーモニカで独奏できるように作成したものです。 その数は1,000 曲余になりますが、 ここでは著作権の消滅した曲に限って楽譜を掲載しました。
■ 一般にハーモニカで演奏する曲はおよそ3〜4分で収まるよう編曲されていますが、ここでも同様にしています。  童謡や歌謡曲のような短い曲はほぼ原曲に近い形で纏め、クラシックの中で長い曲は、 その曲のオーバービューとして3〜5分くらいで収まるように編集しています。   何れにせよ、ここで作成した楽譜は、原曲の主旋律を損なわないようのに注意していますが、 装飾部分はその場の雰囲気で自分の好みで適当に編集しています。
また、五線譜上の各音符の下に略式の数字譜を記入しています。この数字譜はハーモニカ特有(?)の音名かもしれませんが、 数字譜だけでは視野が狭く全体像が掴み難いので必要なら音符と併用して読み取ってください。

■ いろんな調の楽曲も、これらを分かり易くするため楽譜はすべてC調(ハ長調)で作成していますが、 楽曲の一覧表の中で各曲の元の調を示しているので、これらを参考にして好みの調で演奏してください。

☆☆☆ 楽譜の自動演奏について (※ 楽譜を見ただけではメロディがよく分からないときなどにご利用ください)
■ 任意の曲名欄をクリックすると楽譜を開きます。 その左上に自動演奏するボタンがあり、開始ボタンを押すと楽譜の記載にしたがって自動演奏しますが、 これは曲の概要を掴むためのものであって、鑑賞に値するものではありません。
演奏には強弱や曲想の表現も無く、単に音符の流れを正確に演奏するだけですが、曲のメロディがよく分からないとき、 リズムが上手く掴めないときなどに利用すると便利です。
楽譜上に繰り返し記号などがあっても戻ることなく、楽譜の記述通りに演奏します。 このためメロディが一瞬途切れることもあり、 単純で簡易的な演奏ですが、メロディを聴きながら音符を追っていくとリズムが正確に把握できるでしょう。
また、口ずさみながら音符を追っていき易くするため、自動演奏の音量は抑え気味に、 音程はC調の複音ハーモニカより 1オクターブ低い音域でく演奏するようにしています。  また、楽譜の調に合わせてC調で自動演奏しています。
注意:  (1) 自動演奏ができない場合  
(1) [開始]ボタンを押すと演奏が始まりますが、 他の音楽ソフト、たとえば「Windows Media Player」が既に開いていると演奏が始まらない場合があります。  その時は他の音楽ソフトを閉じてから実行してください。

楽譜の見方について:
■ 強弱記号や曲想を表す標語、複音ハーモニカ特有のベース音挿入などは、 楽譜が複雑になるし、不正確で曖昧な表現をしても曲の情景を伝えるのが難しいので、特に記入していません。  その曲に込められた表現方法は、プロの演奏などを聴きながら学んだ方が理解し易いし、 豊かな表現力が把握できると思います。  私自身、「YouTube」などでいろんなプロ奏者の演奏を聴き分け、気に入った表現力を参考にして真似するように練習した方が効果的だと実感しています。

■ 他の楽器では数字譜という概念は無いかもしれませんが、ここでは複音ハーモニカを使って演奏することを念頭に楽譜を作成しているため、 複音ハーモニカ 五線譜の音符の下に数字譜を記入しています。
その数字譜は固定ド法(CとC#使用)で記入していますが、 曲によっては部分的に移動ド法(指定調のハーモニカ使用)で記入しています。
クロマチックハーモニカを、或いは他の楽器を使用する際の楽譜といえば五線譜上に音符が並んでいればいい訳ですから、 数字譜の記述は楽譜を見にくくしているだけかもしれませんが無視して音符だけ見てください。

※:数字譜や複音ハーモニカを使わない方は、以下の説明は不要です。

■ 楽譜の左上肩に、[Am|C]のように記入した場合、或いは五線譜上に |--Am ・・・ 、|--A# (後記例)のように記入した場合は、 該当の複音ハーモニカを使用するという意味ですが、特に定めるものではありません。  ご自分で演奏し易いハーモニカの組み合わせを選んでください。  但し、ハーモニカの組み合わせが違っていると、 楽譜に移動ド法で記入した数字譜部分の音程が崩れてしまうので注意してください。

数字譜例1 ■ 正式な数字譜では音符や休符の種類をアンダーバーで示すが、本楽譜ではそれを省略して数字のみで表示しています。  音符や休符の長さは五線譜上の音符記号から判断してください。
@は正式な数字譜の書き方、
Aは本楽譜で示す略式数字譜の書き方(アンダーバー無し)を示しています。  (音符の種類で判断する)

数字譜例2 また、音域を区別するために低音域は数字の下に・を、高音域は数字の上に・を、付点音符には数字の右に・を、 スターカートは数字の上に x のような付加記号を付けるのが正式な数字譜表示ですが、 本楽譜では音符の下に数字のみ示し、付加記号は省略しています。 これらも五線譜上の音符記号から判断してください。
@は正式な数字譜の書き方、Aは本楽譜の略式数字譜の書き方

数字譜例3 各音符の下に示す一連の数字譜の中で、( )内に示す数字譜は飾りの音符ですから、
必要なければ演奏に使わなくても構いません。  たとえば右図で(3 #5 7 3)は無視して、
その前の7(ラ音)を4拍にして演奏してもよいということです。

ハーモニカ使用例1 ■ ハーモニカの調の選択について
楽譜ページの左上に、たとえば[ Gm|A# ]のように記載してある場合は、該当ハーモニカを使って演奏するという意味ですが、 これもご自分で演奏し易いハーモニカを選んでください。  ここで示す数字譜は固定ド法(CとC#使用)と移動ド法(指定調のハーモニカ使用)で記述しています。
この例ではGmとA#の平衡調を使っているので数字譜はすべて固定ド法で記述しているので問題ないですが、 次の例のように、たとえばAmとA#を使って数字譜が記述されている場合、 AmとA#は平衡調でないのでAmを固定ド法で記述すればA#の方は移動ド法で記述することになり、 もしA#を他の調を変えて演奏したい場合は、固定ド法の数字譜はそのままでよいが、移動ド法の数字譜は変更する必要があります。

ハーモニカ使用例2 右図五線譜上に、|--Am ・・・ 、|--A# のように記入した楽譜があります。 これはその範囲を該当ハーモニカを使用するという意味ですが、 AmとA#は平衡調でないため数字譜はAmは固定ド法で記述し、A#は移動ド法で記述しています。
このような複雑な指定をせず、平衡調、たとえばC・C#・Amだけで演奏できれば数字譜は固定ド法だけで演奏できますが、 この楽譜で敢えてAmとA#を使った理由があります。
この楽譜をCとC#で演奏したとすれば数字譜は(| #5 3 #5 6 6 | #6 4 #6 6 6 | #5 3 #5 ・・・)のようになり、 CとC#のハーモニカを交互に切り替える個所が多くなり、よほど慣れた人でないと切り替えが途切れスムーズに演奏できないが、 AmとA#を使えばフレーズ毎の切り替えだけでよくスムーズに演奏できるようになるからです。  但し、クロマチックハーモニカを使用する方は、このような概念はないのでハーモニカの調の選択、切り替え、 数字譜などは意味がなく五線譜上の音符だけを見て演奏していただくことになります。

ハーモニカ使用例3 次の例はGmとA#のハーモニカを使用した例です。 GmとA#は平衡調ですからすべて固定ド法の数字譜になります。  したがってGmとA#使用ではキーが低いと思ったらAmとCを使って、逆にキーを低くしたければEmとGなどを使っても同じ数字譜で演奏できます。

ハーモニカ使用例4 この例は、Gm(A#)を使用するとして、固定ド法で数字譜を記入していますが、 五線譜の最後の小節にハーモニカでは出せない2オクターブ上の音(レ音)が入っていることが分かります。  このため、Gm調を固定ド法で記述したレ音は、C調を移動ド法で記述すればド音になり、  ハーモニカで出せないと思った音が出せるようになります。 この方法はハーモニカの音域を超えた楽譜があるときに使う手段です。

ハーモニカ使用例5 最後の例はハーモニカ3本使用するもので、CとAmは平衡調で固定ド法で数字譜を記入し、Aの所は移動ド法で数字譜を記入した例です。  これによって、A調のハーモニカを使った個所もC調の音で演奏できます。
ここだけを見れば、こんな面倒なことをしなくてもCとC#の2本で演奏した方がよさそうに見えますが、 この曲全体を通して見たときラ、#ソ音が多かったのでAmを使った方が断然演奏し易いことが分かっているのでAm使うとして、 他の個所を見たとき図の最後の小節以降8小節に亘って[ファ・ド・ソ]音に#が付くことが分かるので、 この部分はAのハーモニカを使ってC調で演奏した方が#によるハーモニカの切り替えが無くなり途切れることなくスムーズに演奏できる、 ということで図のような使い分けをしています。

以上のように、演奏中のハーモニカの切り替えに途切れなくスムーズに演奏できるように工夫したつもりですが、 切り替えが得意な方には、ご自分で演奏し易いように変更してください。

前に戻る