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楽譜の集め方・使い方 : 私の方法

             1.MIDI音楽演奏ファイルから楽譜を得る
             2.クラシックの楽譜を探すなら、先ずはここで!

生涯学習センターでハーモニカ入門講座を受講したのがきっかけで始めた音楽の勉強ですが、 知識だけは少しずつ深まり楽譜は読めるようになった。  しかし、リズム感が無いと云うのか、音楽の基本が身に付いていないため拍が正しく刻めず、楽譜を見ながらでもハーモニカがうまく演奏できない。  よく知っている曲でも、いい加減な知り方だといい加減な演奏になってしまい正確さに欠ける。  そんな初心者が考えた楽譜の集め方・使い方が私のハーモニカ練習に役立っている。

ハーモニカ 1.MIDI音楽演奏ファイルから楽譜を得る
・ハーモニカ練習用に楽譜集を色々揃えてみたが、・・・
 ハーモニカを習い始めた当初は楽譜集をお店やネットで購入して使っていたが、音楽の知識が次第に身に付いてくると、 いろんな不都合さを感じるようになった。   せっかく購入した楽譜だが使ってみたら気に入らないことになるかもしれない。  それ以前に、素人ゆえの悲しさで、楽譜を見ただけでは良し悪しが分からないのでハーモニカを吹いてみるが、 よく知っている曲なら吹けても知らない曲だと全く吹けない。  そこで楽譜に載っている音符や数字譜の流れをパソコンに入力して自動演奏してみると、 その時になってはじめて楽譜に書いてある旋律や曲想が理解できるようになるから、 何とも手間のかかる話で不便そのものである。  その上、与えられた楽譜を見ただけでは曲想まではなかなか理解できないから、読書で云えば棒読みのような格好になってしまう。

・MIDIデータから得る楽譜は、素人には一石二鳥か三鳥か
 そこでいろいろ考えたのが、これらの問題をうまく解消してくれる適切な方法として MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式の演奏ファイルを活用することであった。  このMIDIデータを利用すると、パソコンへの楽譜入力が不要なうえ、 MIDIデータから得た楽譜を見ながら同時に、お手本の演奏を聴きながら練習ができるので都合がいい。  音符の長さが正確に掴め、同時に曲想も理解しながら練習できるから素人にはとても良い方法だと考えた。
 文章を棒読みしていては格好がつかない。 プロが語る講談や古典落語を聞いていると直ぐに話の中へ引き込まれてしまう。  演奏も同じことで、楽譜に描かれたことを単にハーモニカ音に変えるだけでは自分自身が楽しくないし、 ましてや人さまに聴かせる訳にいかないが、曲想を含めて人を引き付けるように演奏できれば聴いてもらえるかもしれない。
MIDIデータはそれらを支援してくれる有効な手段として使える。

・世界中に普及しているMIDIデータを活用
 MIDIデータは文字通り電子楽器のデジタルインタフェースであり、 このデータは音符とその長さ、音源など音楽を奏でるに必要な情報を電子楽器へ送るメッセージであり、 これらを伝えることにより五線譜に描いた音楽を自動演奏する仕組みになっている。  しかも、マイクなどで拾った波形信号をデジタル化したオーディオデータ(CDやMP3)に比べれば、 データサイズが圧倒的に小さいので国際標準として世界中に広く普及し、 それに呼応して世界中に存在する楽曲のMIDI化が進むと同時にインターネット上でも公開が浸透し、 今ではMIDI演奏ファイルとして無数のファイルが世界中に存在する。
最近は通信のブロードバンド化が進んだこともあり、より高音質を狙ったMP3形式の演奏ファイルが普及してきたが、 MIDI形式の存在は歴史があるだけにまだまだ衰えていない。 楽譜として是非とも活用したいファイルである。
 同じ曲でもMIDI作者ごとに沢山のファイルが存在する。 それらを聴き分けてみるとずいぶん印象が違う場合が多い。  それらは演奏の仕方や音源、曲想の捉え方、編曲などによって作者ごとに異なるからである。

・MIDI演奏ファイルのダウンロード
 楽譜が欲しい曲名のMIDIファイルをインターネット上で検索してみる。  すると該当曲の演奏ファイルが実に沢山出てくることが分かる。  先ずはそれらのMIDI演奏を聴き分けながら気に入ったファイルがあればそれをダウンロードして、 使い慣れた楽譜編集ソフト上でMIDIデータを音符展開すれば、 そこで聴いた演奏と同じ楽譜を五線譜形式で見ることができる。  更に気に入ったファイルが複数あれば、両方から好いとこ取りして自分なりの編曲もできるだろう。
MIDIから得た楽譜 右図は実際にMIDIデータから取り出した楽譜の一部です。
[A]のように各パートを夫々の五線譜に分けて展開された楽譜は分かり易いが、 [B]のように1つの五線譜上に各パートを纏め書きしたような楽譜になると、どれが主旋律か分かりにくい。
その時は分かり易い別のMIDIファイルをネットで探せばよい。

・MIDI演奏を聴きながら楽譜を得る
 何れにせよ演奏したい曲の楽譜は、童謡・唱歌・民謡・流行歌・クラシックなど世界中に存在する一般曲の殆どが自由に入手できる。  しかも選り好みしながら、或いは好いとこ取りしながら楽譜が得られるので購入する楽譜より満足できるとが多い。
もう一つ良い点は、たとえばテレビから流れてくる音楽を聴きながら、「あっ!そうだ」、この楽譜が欲しいと思った瞬間、 インターネット検索でそのMIDI演奏ファイルを探し出せば、 次の瞬間にはもう楽譜が手元にあり、その楽譜を見ながらハーモニカ演奏が楽しめるから、 インターネットの凄さ、有り難さを実感する瞬間でもある。  更にもう一つの利点は、MIDIデータから楽譜がパソコン上に既に展開されているのでデータ編集が容易なため、 自分なりに自由に編曲する楽しみ方もできる。

・MIDIデータはハーモニカ練習に欠かせない私の先生
 こうして得た楽譜だが便利なことはまだある。 楽譜を見ながらのハーモニカ練習であるが思うようにはできない。  それはメトロノームに合わせて拍を刻むことが出来ないほどの素人であるため、音符の長さが正しく掴めないからである。
よく知っている曲ならスラスラ演奏できても、そうでない曲になると急に演奏できなくなる。
そこで、楽譜を見ながら練習している間に途中で怪しいと思ったら、そのフレーズの部分だけでもMIDI演奏を何回も聴いてみる。  そうすれば音符の長さが正確に分かり、リズムがしっかり掴めるため不思議なくらいスムーズに演奏できるようになる。  それと同時にMIDI演奏から流れる曲想も一緒に把握できるので一石二鳥、三鳥である。  これは紙の楽譜では得られない価値である。  MIDIファイルは、まさに私のハーモニカ練習に欠かせない有り難い先生である。

・MIDI音楽ファイルの検索サイト例
単独には「曲名+MIDI」で検索すると多数のMIDIファイルが見つかるから、 夫々を聴き分けながら気に入ったMIDIファイルをダウンロードすればよいが、 纏まった曲数を掲載する以下のようなサイト例がある。 これらは楽譜の宝庫とも云える。
1.主にクラシック、世界の民謡
 http://members3.jcom.home.ne.jp/adagio-dc/fr-main.htm
 著作権が消滅した曲のMIDIファイルを配布、主にクラシック、世界の民謡
2.Classical Music Archives
 http://www.classicalarchives.com/midi.html
 すごいの一言につきる、クラシックMIDI・MP3
3.昭和前後の歌謡曲・流行歌、童謡・唱歌、抒情歌など
 http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-index.html
4.クラシック名曲サウンドライブラリー
 http://classical-sound.seesaa.net/ (但し、MP3ファイル形式が多数)

2.クラシックの楽譜を探すなら、先ずはここで!
   IMSLP (International Music Score Library Project) / Petrucci楽譜ライブラリー
このサイトには著作権の消滅した楽曲の楽譜がPDFファイル形式で大量に所蔵されており、 これがフリーで入手できるので、これを利用しない手はない。 (23000曲以上の楽曲が所蔵されていると言われ、PDFファイル形式で入手できる)
PDF形式は紙ベースの楽譜と同じだから、上述と同様に素人には不便なことが多いので利用は難しいが、 楽譜を見ただけでスムーズに演奏できる人には利用価値の高いサイトになるだろう。
URL : http://imslp.org/wiki/
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Last Updated 12/28/2012.