PNGファイルの設定「ファイルメニュー」の「PNGファイル設定」を選択すると下図のダイアログボックスが表示され、 ここでPNGファイルを開くとき、および保存するときのガンマ値や背景色の条件を設定します。![]()
「アプリケーションの背景色」を選択したときは、アプリケーションで現在使用している背景色で画像表示します。 但し、表示に使用する背景色が有効になるのは、開くPNGファイルがアルファチャネル付き画像の場合に限ります。 「ガンマ補正して表示」は、PNGファイルにガンマが埋め込まれていればその値で補正し、 埋め込まれていなければガンマ値を 0.45455 として補正します。 また、「ガンマ値を変えて表示」は、エディットボックスで指定したガンマ値で補正します。 通常は、BMPやJPEG画像表示とのバランスがあるので、ガンマ補正をしないで表示するようにしています。 ◆画像を保存するときに、「ガンマ値を保存する」にチェックを付けておくと、 PNGファイルにエディットボックスで指定したガンマ値を埋め込むことができますが、 埋め込むガンマ値は、0.45〜0.55 の範囲が適当かと思われます。 一方、チェックを外しておくとガンマ値は埋め込まれません。 [注意]: 各アプリケーションでのPNGファイルは以下の条件で扱うようにしています。 (1) グレースケール16ビット画像、およびアルファチャネル付きグレースケール画像は、 24ビット表示します。 (2) アルファチャネルを持つ画像は、たとえパレットカラー画像でも24ビット表示します。 (3) 表示中の1、4、8ビットのインデックス画像は、パレットタイプのPNGファイルで保存します。 (4) 24ビットフルカラー画像は、8ビットRGBチャネルタイプのPNGファイルで保存します。 (5) アルファチャネル付きPNGファイルで背景色を持たない場合は背景色を黒に設定しています。 したがって、ガンマ補正の有無やαチャネルと背景色の扱い方によっては、 他のソフトと表示が多少異なる場合があります。 PNGファイルについて グラフィック画像の圧縮で広く知られているGIF(Graphics Interchange Format)ファイルは、 LZW圧縮アルコリズムをめぐる特許問題があるため、 このGIFに代わるライセンスフリーの圧縮ファイルの要望が高まり、PNGが誕生した経緯があります。 ◆PNG (Portable Network Graphics) は、GIFより圧縮率が高く、 またGIFにない多くの特長を持っているため、今後は特にGIFを使う必要性がなくなってきました。 ◆GIFと同様に可逆圧縮でありながらPNGの方が圧縮率が高いことは確かなことで、 多くのグラフィックス画像についてGIFとPNGの圧縮率を比較してみると、 個人的な評価ではおよそ1〜3割ほどPNGの方が優れている結果を得ています。 (画像によっては5割程度圧縮率が高いこともあります。) このように優れた性能をもつPNGは新しいファイル形式としてますます普及していくものと思われます。 ◆PNGの大きな特長は、圧縮効率が優れているだけでなく、 イラスト画像から高品位な画像まで総合的に扱える点も見逃せません。 PNGファイルを作成するときガンマ補正値を埋め込んだり、各色16ビット画像まで扱うこともできるようになっています。 更に、従来のRGBチャネルの他に画像の透明度を表現するアルファチャネルを加えることができ、 これによって画像に背景画像が合成でき,より豊かな色表現ができるようになっています。 ◆PNGでは、1、2、4、8ビットのインデックス画像、 および8、16ビット/チャネル(RGB各色256、65536階調)の画像が扱えます。 [注意]: ガンマ補正の有無やアルファチャネルと背景色の扱い方によっては、他のソフトと表示が多少異なる場合があります。 ◆このアプリケーションで使うPNGファイル操作は以下のソースライブラリを利用しています。 ACKNOWLEDGMENTS libpng version 1.0.5 - October 15, 1999. ・Copyright (c) 1995, 1996 Guy Eric Schalnat, Group 42, Inc. ・Copyright (c) 1996, 1997 Andreas Dilger ・Copyright (c) 1998, 1999 Glenn Randers-Pehrson zlib version 1.1.3 - ・Copyright (c) 1995-1998 Jean-loup Gailly and Mark Adler |