照明効果24ビット・フルカラー画像に照明光を照射することによってさまざまな効果を表現します。 「画像加工」メニューの[照明効果]コマンドを選択すると下図のように、![]() そしてその隣には制御パネルを操作にしたがって変化する評価用の画像が表示されます。 照明効果として以下のタイプを選択することができます。 (1) 散乱光、(2) 拡散光、(3) 円形スポット光、(4) スポット照明光、 (5) 双葉面形状光、(6) 点光源の輝き、(7) サンセット・サンライズ、 (8) レインボー、(9) 幻想的なオーロラ、(10) 曲線形状 照明タイプを選択すると最初にその照射形状のサンプル[註]を表示します。 その後は照明タイプごとに表示されるサブメニューや制御パネル、 スクロールバー形式の補助パネルなどを使って、 評価用画像上で照明強度を変えたり、照明光の位置、方向、 スポット径などを変えることによって、さまざまな効果が表現できるようになります。 また照明光、環境光の光源色を任意に選択して好みの表現ができます。 最後に[了解]ボタンを押すと原画像に照明効果がつけられます。 ◆[了解]ボタンを押したとき、それまでに設定したパラメータの履歴が記録され、 同じ操作を再現するときとても便利に利用できます。 [註]:ここで表示されるサンプルは画像の縦横比がおよそ3:4の場合を想定して形状を計算しています。 したがって、その比率が極端に異なる場合は照射形状もかなり違った形で表示されるので楕円形を再描画するなど、適当な調整が必要なことがあります。 【共通の註釈】: ◆照明効果は画像の絵柄や濃度差によって、効果の出しやすい場合と出しにくい場合があります。 たとえば、真っ青な空を背景にもつ写真にサンセット効果を表現しようとしても満足な結果が得られない場合があります。 一方、雲がかかっていると見違えるほど豊かな表現ができる場合もあります。 ◆また、画像の絵柄や濃度差によっては、画像上に照射された形状が何のことかよく分からないことがあります。 このようなときに、各タイプで光をどのように照射しているかを知るには、画像の全面を白にしてみることです。 このために[形状参照]にチェックをつけると画像が白紙状態に変り、 この上で各照明タイプが実行されるので照射の様子がよく分かります。 ◆照明タイプによっては、評価用画像上でマウスを右クリックすると照明光の照射形状、 その他さまざまな機能が選択できるサブメニューが表示され、照明効果を更にきめ細かく調整することができます。 ◆評価用画像上でマウスの左ボタンを押しながら任意に楕円形を描くと、 その意味の有無に関わらず照射形状が多彩に変化します。 この様子は試してみてください。 ![]() ◆また、評価用画像上で楕円形を描くことなく任意の位置でマウスを左クリックすると、 照射形状の中心点がその位置へ移動します。 (但し、スポット照明光のタイプは除きます。) ◆以前に作成した照明効果と同じ条件で再現してみたいと思うことはよくあります。 このような場合に、[照明履歴を参照]ボタンを押します。 このとき、選択されている照明タイプに関する過去の記録があれば同一の照明効果を評価画像上に与えることができます。 詳しくは「照明条件の履歴」の項を参照してください。 ◆カーソルを評価用画像上に移動させると、制御パネル右下枠内にカーソル位置の画像濃度値がRGBの順に表示されます。 図の例では赤(100)、緑(118)、青(122)を示しています。 制御パネル(1) 照明 :指定した照明光源の明るさを調整します。 (2) 拡散 : 照明タイプが拡散光の場合にその光の拡散度合いを調整します。 散乱光、拡散光を除く他の照明タイプでは、 照明光の照射形状に応じて照射範囲が決まってきます。 このため光の拡散度によってその輪郭のぼかし具合が調整できます。 (3) 環境 : 指定した環境光の明るさを調整します。 照明を強調するような場合は環境光を押さえて画像全体を暗くした方が効果がより鮮明になるなど、 画像の状況に合わせて調整します。 (4) 距離 : 照射する光源は画像平面の手前に置いて照射します。 このためその前方距離を調整します。 プラス方向は画像平面の近くから、マイナス方向は遠くから照射することになります。 (5) 光源色・環境色 ![]() また、パレットのところをクリックするとカラーマップのダイアログボックスが現われ、 ここで任意の色を選択することができます。(詳しくは「カラーマップ等」の項を参照してください。) ここで指定した色が光源色または環境色になり、該当色の光で評価用画像に照射されます。 (6) 照明/フレーム履歴を参照 画像に照明効果を与えるとき、あるいはフレーム加工するとき、 制御パネルや補助パネルを操作しながら評価用画像上で好みの効果が得られるように調整して 「了解」ボタンを押すと実画像上でその効果を反映すると共に、同時に操作履歴を記録します。 したがって必要なときは操作履歴を参照するだけで以前と同じ効果を再現することができます。 詳しくは「照明条件の履歴」の項を参照してください。 補助パネル![]() この例では照明タイプ「サンセット」を選択したときに表示されるダイアログボックスになっていますが、 照明タイプによって制御項目が異なり、その照明効果に必要なさまざまな調整ができます。 また、特に気に入った照明条件だけを登録しておき、 これを後に参照できるようにした[登録形状]ボタンや、 さまざまな照明光を複数個利用できるようにした[多重化]ボタンがあります。 照明タイプ については次のページで |