画像フレーム

(1) カラー額縁、(2) 矩形フェード、(3) シャドウ、(4)楕円フレーム、
(5) 楕円フェード、(6) 楕円フェード(黒縁)、(7) ソフトフォーカス、
(8) 球面カプセル

「画像加工」メニューの[画像フレーム]コマンドを選択すると、 照明効果と同様に制御パネルのダイアログボックスとその隣に評価用の画像が表示されます。
制御パネルの使い方は照明効果の項を参照してください。



(1)カラー額縁
操作は非常に簡単です。
◆補助パネルのスクロールバー[額縁の種類]を動かすと額縁の形状が変化していきます。  これらの形状の中から画像に適した好みの額縁を選びます。
額縁の色を変えるには、制御パネルの[額縁色]から「色指定」ダイアログボックスを表示し、 RGB各色を適当に変えて[カラー]ボタンを押すと額縁がその色に変わります。

[余白]のスクロールバーを左右に動かすと、額縁と画像間の余白幅が変化します。
0点を基準に負値方向には額縁幅が狭くなり、正値方向には額縁と画像の間に余白が生ずるようになります。
この余白を設けた場合は、額縁色を指定したと同様に制御パネルの[背景色]から余白の色を変えることができます。
但し、ここでは額縁の幅を狭くするとそれだけ額縁が削られていきます。

[額縁の伸縮]を変えると、 額縁の形状を保ちながらその幅を狭くすることができます。  伸縮は1〜150%まで変えられますが、あまり縮小すると解像度の関係で額縁の形状が間引きされた格好になります。

[画像の縮率]を変えると、 画像のアスペクト比を保ちながら縮小することができます。  画像が等倍率のときに額縁で隠れた部分は、画像を縮小することによって全体を表示できるようになります。

[額縁の伸縮補間]にチェックを付けておくと、額縁を伸縮したときの画素補間を行ないます。  小さい画像では殆ど効果はありませんが、画像が大サイズになるに従いそれに対応して額縁部分も大きくなるため、 このときは角の取れた滑らかな額縁にすることができます。

[画像枠]にチェックを付けると余白と画像の境界に細い枠を挿入し、 チェックを外すとその枠を消します。

額縁の多重化:
額縁を多重化するには、最初に内側の額縁加工を施した画像を作っておき、 その画像に対して更に額縁加工をすれば右のサンプルのように一層の高級感を表現することができます。
この場合、内側および外側の額縁や余白はその中に飾る画像に合わせて自由にデザインできますが、 このサンプルでは内側の額幅および余白幅を外側に比べて狭くしています。

[額縁模様]ボタンを押すと右図のダイアログボックスが現れ、 ここで[額縁]、[余白]の何れかをオンにすると、 額縁または余白に異なる模様を付けることができます。
[模様]のスクロールバーを動かすと、額縁または余白に該当する模様が付きます。  このスクロールバーを1から順に動かしていくと、その模様のインデックスに相当するラジオボタンが[砂目]・・・[木目他]へと変わっていきます。  逆にこのインデックス、たとえば[壁紙]を選択すると[模様]スクロールバーは該当模様の位置に移動します。  これによって模様の性質が検索し易くなります。
付加した模様の[明るさ]とその[強度]は好みによって調整してください。



(2)矩形フェード
◆補助パネルのスクロールバー[幅]を左右に動かすとフェード幅が変化していきます。

◆[階調]を制御することによってフェードの階調特性が変化し、 0点を基準にスクロールバーを正方向動かすにしたがってフェード色がフラットになってきます。  但し、背景色が黒色に近づくにしたがって濃度レベルの範囲が少なくなるため[階調]の変化も少なくなります。

◆フェードの色を変えるには、制御パネルの[周囲色]から「色指定」ダイアログボックスを表示し、 RGB各色を適当に変えるとフェードがその色に変わります。

◆フェードの階調補整を変えないのであれば、この矩形フェード加工は「道具箱」のフェード1でも同じことができます。



(3)シャドウ
◆補助パネルのスクロールバー[移動]の[横]・[縦]を左右に動かすと画像がその方向に移動し反対方向に影が移動します。  これによって影の向きや幅を調整することができます。

◆影の濃度は[濃度]スクロールバーを動かすことによって背景色のパーセントで自由に変えることができます。  その背景色は制御パネルの[背景色]をマウス左クリックすると「色指定」ダイアログボックスが現れ、 ここで自由な背景色が選択できます。  但し、背景色が黒色に近づくにしたがって濃度レベルの範囲が少なくなるため影の効果が表現できなくなります。

◆表示画像の縮率は[縮率]スクロールバーを動かすことによって原画像の30〜98%の範囲で変えることができますが、 これによって影の幅が少なくなり、再調整が必要になります。

◆画像の影には、スクロールバーによって0〜7段階の[ぼかし効果]を入れることができます。

[背景模様]ボタンを押すと画像背景全体に模様を付けることができます。
模様付けの方法は「額縁加工」の[額縁模様]と同なじ操作でできます。



(4)楕円フレーム
評価画像上でマウス左ボタンを押しながらドラッグして楕円を描画するとその領域の外側が背景色に変わります。
ここでマウス右クリックすると楕円形はリセットされ元の画像に戻ります。

◆補助パネルのスクロールバー[形状]の[幅]・[高さ]を左右に動かすと楕円の形状が変化します。

◆フェード幅を変えるとその値によって楕円形状のフェード幅が変化します。

◆楕円形状外側の背景色は制御パネルの背景色見本をマウス左クリックすると「色指定」ダイアログボックスが現れ、 ここで自由な背景色が選択できます。

◆フェード幅を変えないのであれば、この楕円フレーム加工は「道具箱」の楕円枠でも同じことができます。



(5)楕円フェード
画像の周囲を白縁にするように表現します。
その表現の仕方には8種類の形状があり、評価用画像上でマウスを右クリックするとサブメニューが表示され、 ここでその形状を選択します。

◆これらの形状のサイズ変更は、補助パネルを使って幅、高さのサイズ調整を行ないます。
ここで気に入ったサイズに変更しきれない場合は、 評価用画像上の任意の位置で適当な楕円形を描いて再描画してからサイズを調整してください。
また、その形状は同じく補助パネルで左右上下に移動することができます。

◆画像の縁周囲を徐々に白くするように表現するため、 その縁周辺濃度状況によっては指定した形状通りにならない場合がありますが、 ある程度は制御パネルで調整できます。

◆ここで使う光源は画像を囲むように周囲から照射するため、 選択した光源色は画像縁周辺に、環境色はその内側を染めるように照射されます。



(6)楕円フェード(黒)
画像の周囲を黒縁にすることを除けば操作方法は上記の楕円フェード(白)と全く同じになります。
◆上記と同様に評価用画像上の任意の位置で適当な楕円形を描いてサイズを調整できますが、 あまり細長い楕円形を描くと黒縁周辺にジャギーが現れるようになります。
また、横長の画像で縦長の楕円を描いたり、 縦長の画像で横長の楕円を描いたりするときも黒縁周辺にジャギーが出るようになります。
◆楕円フェード(白)の場合と異なり、光源色、背景色の変更はできません。



(7)ソフトフォーカス
指定領域の画像部分に焦点を合わせ周辺をぼかすように表現します。
その表現の仕方には2種類の形状があり、評価用画像上でマウスを右クリックするとサブメニューが表示され、 ここでその形状を選択します。
制御パネルを使って焦点の合った部分に光を当てたり、その光の拡散度を変えることができます。

◆これらの形状のサイズ変更は、補助パネルを使って幅、高さのサイズ調整を行ないます。
ここで気に入ったサイズに変更しきれない場合は、 評価用画像上の任意の位置で適当な楕円形を描いて再描画してからサイズを調整してください。
また、その形状は同じく補助パネルで左右上下に移動することができます。

◆[シャープネス]コマンドにチェックを付けると焦点の合った部分を更にシャープネスを上げるようにします。



(8)球面カプセル
指定領域の画像部分が球面に封じ込められたように表現します。
その表現の仕方には2種類の形状があり、評価用画像上でマウスを右クリックするとサブメニューが表示され、 ここでその形状を選択します。
球面の立体感等は下記のように制御パネルの[拡散]やその他で調整します。

◆これらの形状のサイズ変更は、補助パネルを使って幅、高さのサイズ調整を行ないます。
ここで気に入ったサイズに変更しきれない場合は、 評価用画像上の任意の位置で適当な楕円形を描いて再描画してからサイズを調整してください。
また、その形状は同じく補助パネルで左右上下に移動することができます。

◆球面のサイズは描く円形の大きさで決まります。 仮に楕円形を描いても円形で表現します。

◆ここでは、描く円形の周囲に陰影をつけるようにして球面を表現しているため、 特に拡散度合いを変えることによって陰影の度合いも変わり立体感が調整できます。  ここで調整しきれないときは、照明光や照射距離を使って調整します。  しかし、円形が小さいときや細長い楕円形状では表現しにくいことがあります。