照明タイプ その3(7) サンセット・サンライズ(7)サンセット・サンライズ この照明タイプを選択すると最初にその照射形状のサンプルを表示しますが、 画像の絵柄によっては何のことか分からぬような場合があります。 日の出、日の入りを表現するにはそれに適した画像があり、 特に地平線や水平線のある雲のかかったような画像では効果が出しやすくなります。 ◆最初に表示される照射形状の中心点を、その画像の地平線のような場所に移動すると、 それだけでサンセットのイメージが掴めるようになります。 その後は以下の操作で、現実に近いまたは幻想的なサンセット、サンライズが表現できるようになります。 ◆照射形状を移動するには、評価用画像上の任意の点でマウスを左クリックすると照射形状の中心がその位置へ移動します。 ![]() ◆評価用画像上でマウスを右クリックすると図のサブメニューが表示されます。 デフォルトはサンセットになっていますが、サンライズのいづれかを選択します。 サンセットは太陽の付近とその横方向に黄色からオレンジ色の光が帯状に拡がり、 徐々に赤色へ変化させるようにしており、サンライズは逆に太陽付近から横方向にオレンジ色の光が帯状に拡がり、 徐々に黄色へ変化させるように表現しています。 この様子は、制御パネル上の[形状参照]にチェックをつけて観察するとよく分かります。 ◆照射には3種類の基本形状があり、[形状1]は地平線近くに太陽を配置する場合に適しています。 [形状2、3]は太陽を更に上方に配置する場合を想定した形状です。 [サンセット]、[サンライズ]両方のチェックを外すとサンシャイン的な雰囲気になり、 この場合は[形状3]を選択します。 ![]() ここで調整しきれないときは、評価画像上で円または楕円形を再描画し直してください。 この場合、これらの形状の基本形が横長楕円にしているため、 円形にする際の再描画は縦長の楕円形を描くようにしてください。 ◆各照射形状は上下対称になっていますが、 太陽が地平線や雲の切れ目から顔を出しているような状態で、下側の照射強度を調整することによって、 更に現実的な効果を表現することができます。 この調整は、[下部強度]の中にある[上下対象、減衰(弱・中・強)]のコマンドから選択します。 ◆次に、[光線付き]コマンドがあります。 これは太陽からの指向性をもったビームを表現するコマンドで、 この中の[上下]を選択すると太陽からは4本のビームが表示され、 [下]を選択すると照射形状の下部だけに2本のビームが表示されます。 また[6方向]を選択する4本ビームと水平方向のビームが重なって表示されます。 このいづれかが選択されていると補助パネルを使って、光線の角度や幅が調整できるようになります。 この[上下、下、6方向]の何れからもチェックを外すと、光線の表示はなくなります。 ◆各照射形状の中心にある太陽光の拡散度や直径を調整することができます。 拡散度合いを変えていくと光の拡がり方の影響を受けて周囲の色合いも変化していきます。 ◆画像のもつ色合いによってはサンセットやサンライズの雰囲気が満足に味わえない場合があります。 特に画像にある空の色が真っ青な場合には、画像そのものに赤や緑成分が足りないわけですから、 このような画像では補助パネルを使って外部から赤や黄色成分を強制的に加えることができます。 ここで黄や赤味成分を好みに応じて調整すると、かなりの効果が出てくる場合があります。 [註]: 全体の色調整は「色指定」ダイアログボックスを使って行なうことができますが、 必ずしも満足に調整しきれるとは限りません。 きめ細かく調整したい場合に、「了解」ボタンを押してサンセット・サンライズ効果の画像を作成した後に、 「色調変換」で色調整するともっとよい結果が得られる場合があります。 ◆いづれにせよ画像の空には雲があったり霞がかかっている方が表現はし易くなります。 また、空のように階調変化が滑らかな部分は、 擬輪郭が多少なりとも目に付くような画像では照明効果でそれを更に強調するようになる場合があります。 ◆照射形状の幅、高さを補助パネルで調整しきれない場合は、 評価用画像上でほど良い楕円形を描き直してから再度調整してください。 ここでもう一度形状コマンドを選択し直すと元の照射形状に戻ります。 ![]() 一方、「照明光形状サンプル」ウィンドウ上にある[その他の形状参照]ボタンを押すと図のようなコンボボックスが表示され、 予め登録されている形状があればその中から選択できるようになります。 但し、ここでは形状を示すタイトル名で参照することになりますが、 これはユーザーが自由に登録できる方法であり、 基本形状から好みの形状に変形させる作業に手間がかかる場合に、 ![]() 照明タイプ:次のページへ続く |